透華さんのブログ(106)
透華(29)
和歌山・ツンデレ系

シークレット・アイズ

20/5/27 19:57
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時間軸が、現在と過去を行ったり来たりするのに、主役のレイとクレアがほとんど年を取らないのもあって、ちょっと混乱。
最初から引き込まれ、特にクレアが容疑者を尋問するシーンはぐっと惹きこまれた。
キウェテル・イジョフォー。
正義感に溢れ、考えるより先に行動する熱血漢で、友人思いで、そのくせ心から愛しているクレアには一歩も踏み出せないシャイなレイ役を熱演し、大スター、ニコール・キッドマンとジュリア・ロバーツと対等に渡り合っていた。

ニコール・キッドマンVSジュリア・ロバーツの「対決」というより、「対比」が面白かった。

年齢を全く感じさせない美しいニコール・キッドマンと、頬の肉が削げ落ちるほど、絞り込んだジュリア・ロバーツ。ハーバード大学卒業で、検事補として華々しく活躍するクレアと、愛娘を殺されたジェスという役柄の違いとは言え、ジュリア・ロバーツのあまりの老けようにビックリ。

最後の20分間は、衝撃的だった。
秘密を知り、呆然と立ち尽くすレイ。
静かにピストルを置き、黙々と土を掘る中、銃声が……。

内容を語ると旨味がなくなるので割愛するが、ニコール・キッドマンとジュリア・ロバーツの演技にはやはり光るものを感じたし、
とりわけニコール・キッドマンの大人の色気というか、醸し出す独特の雰囲気が心に残った。

一方、非難するつもりは毛頭ないが、
「プリティウーマン」の印象が強かったジュリア・ロバーツは、
中年の役柄にしっくり馴染んでいて驚かされたが、「目で何かを語る」という演技になるのだろうか、愛娘を殺され屈折した生き様を見事に演じている。
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