透華さんのブログ(106)
透華(29)
和歌山・ツンデレ系

フィラデルフィア

20/11/1 15:14
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大好きだった故ジョナサン・デミが監督をした作品で、
トム・ハンクス、デンゼル・ワシントン様という名優2人が、社会問題に挑む作品。

とりわけ、ゲイを演じたトム・ハンクスが素晴らしい。
若くて活力ある弁護士が、エイズを発症した病人になり、徐々に重篤になっていく。

トム・ハンクスの演技は、1枚1枚ベールを脱いで人間の本質に向かっていくよう。

ストーリーが進むにつれ、見る者の気持ちは、自ずとアンディ(トム・ハンクス)の気持ちへ一歩一歩近づいていくだろう。
 
この作品は、エイズへの偏見・同性愛者へ偏見を扱っているが、それらを通じて、もっと根源的に「差別」を描いている。
見ながらつくづく、「差別を学ばないのが差別」だと感じた。

トム・ハンクスがデンゼル・ワシントンに、マリア・カラスの『アンドレア・シェニエ』をバックに、そのオペラの解説をしていくシーンは鳥肌が立つほどに迫力がある。

体重を落とし、役になりきるトム・ハンクスの演技は凄まじいが、デンゼル・ワシントン様の抑えた演技も光っている。
そして、スーツ姿がまた鳥肌が立つ程きまっていてカッコいい!

まだスペインからハリウッドに渡ってきて間もないアントニオ・バンデラスがアンディのパートナーを演じているがさすがマドンナを虜にしただけあって当時から色気ある!
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