透華さんのブログ(106)
透華(29)
和歌山・ツンデレ系

バンディッツ

19/12/7 23:48
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ベスト5に入るくらい大大大好きな作品です!
実話に基づいているそうですが、一見すると荒唐無稽で現実感に乏しい展開にみえるストーリー全編を通じて、監督バリー・レビンソンの繊細で周到な演出(…この微妙な三角関係の危ういバランスが最後まで崩れないのが絶妙)が光り、随所に挟まるギャグ(…台詞も秀逸)が個人的には受けまくりで、充分に堪能出来ます。

端役にいたるまで脇役の出演者が、皆々リアルで存在感が自然、力みの無い演技でリラックスしていて、最後まで観ていて全く飽きがこないのも凄いけれど、何といっても、神経症的な演技が絶品だったビリー・ボブ・ソーントンと、相当飛んじゃってる人妻を生き生きかつ繊細に演じたケイト・ブランシェットの2人がいいじゃないですか…

特にブランシェットは、今まで観た彼女の出演映画ほとんど全部、強靭な意志を持った強い女の役ばかりだったので、これまで抱いていたイメージがあっさりと覆されてビックリさせられます!
改めて"上手さ"と芸域の"広さ"に魅了されてしまいました… これからきっと、どんな役でも変幻自在に演じてしまうメリル・ストリープみたいな大女優になっていくんでしょうねぇ…

特技?!のゲップを炸裂させた銀行支店長の娘を演じたのがブルース・ウィリス様の実娘(スカウト・ラルー・ウィリス)ってのも驚いた!…その妹を演じたのも、実の妹なんだとか、凄いぜウィリス様一家っ!

ブルース・ウィリス様の髪型だけでも興味が湧く作品。
ビリー・ボブ・ソーントンが笑わせてくれ、まさに怪演している。
ケイト・ブランシェットがキュートで魅力ある女性で、ボニ-・タイラーの「ヒーロー」で歌い踊り狂いながら料理する姿に惚れてしまった。

銀行強盗映画なのに、海辺で打ち上げ花火で遊ぶ姿は、まるで青春映画の1コマのように胸にジーンとくる。
最後の大勝負に大銀行に押し入り警官に囲まれてしまうのだが、最後のオチがもう拍手したい感じで騙されてしまった。

あと、個人的に好きなのがケイトとブルース様が自撮りしたポラロイド写真がキュートで薄暗い浜辺でダンスしてるのがさまになってます!
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