ユアン・マクレガー様とニコール･キッドマン。
二大スターの演技力と歌唱力を堪能できるミュージカル作品。
特にユアン様の情感あふれる歌は、感動もの！！
二人の美しさも抜群。二人には観る者を惹きつける「華」がある。
監督は、「ロミオとジュリエット」のバズ･ラーマン監督。
2001年度アカデミー賞美術賞と衣装デザイン賞を受賞しているのも当然と思えるほど豪華絢爛な舞台や衣装の数々（ユアン様が目の保養になったと言っているほど）。鮮やかな赤と黒を基調とした画面に溢れる色、色、色……色彩の洪水。でも、不思議とうるさく感じないのは何故か？
それ以上に良かったのが選曲。
エルトン・ジョンの“Your Song”、ビートルズの“All You Need is Love”、デビッド・ボウイの“Nature Boy”、ホイットニー・ヒューストンの“I Will Always Love You”、マドンナの“Like a Virjin”など、洋楽に詳しくない私でも知っている２０世紀を代表するポップスの名曲が綺羅星のごとく並ぶラインナップ。
それが見事にストーリーにマッチしている。と言うか、選曲した後、脚本を書いたのか？と首を傾げるほど、ドンピシャ！
脇を固める俳優も芸達者揃い。
ロートレック役のジョン・レグイザモ、ジドラー役のジム・ブロード・ベント、ウースター侯爵役のリーチャド・ロクスボロウ、三人ともちょっと誇張された役を演じているが、うまいっ！
結末は、冒頭部分でわかってしまうので、ストーリーを追う必要はなく、ただただユアン・マクレガー様とニコール･キッドマンの演技と見事な歌に酔いしれよう。
テーマは、“Love”.「この世で最高の幸せは、誰かを愛し、その人からも愛されること」
Disc２を観て監督バズ・ラーマンを初めて知ったが、魅力的な人。
素顔のニコール・キッドマンとユアン・マクレガー様も本当に素敵！
二人とも、レコーディングを楽しんだことが伝わってきた。
エロティックなタンゴとユアンの歌が交錯するシーンも圧巻だが、一番感動したのは“Your Song”。
自然に涙が溢れた。
彼のこの歌を聴くだけでも、観る価値がある映画だと思う。