透華さんのブログ(106)
透華(29)
和歌山・ツンデレ系

時計じかけのオレンジ

19/9/26 22:39
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凄まじいまでの暴力描写から、室内アートまで、
完璧なまでの映像で語りかけるまさに「芸術」に昇華している映画。

とはいえ、暴力描写は今のB級映画のほうがよほど酷かったりするのに、なぜゆえ、直接的な暴力描写は控えめなのに、この映画のほうが嫌悪感を覚えるのか。

それはキューブリックが人間の本質を見事に見抜いて、心理面でグサリとくる感覚を映像としているから。
だからこそ、「映像作家」としての力量がいかんなく発揮された傑作と呼んでよいでしょう。

同じテーマの作品を手がけることはなく、しかも作品全てが傑作、というかつてないほどの天才映画監督、スタンリー・キューブリックの最高傑作の一つであることは間違いないです。

2時間強があっという間の、まさに「トリップ」体験を味わえます。

未だに観てもファッションやミルクバー等々オシャレなのは凄い!
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